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『生物学的文明論』本川達雄著(新潮新書)

Posted by webreborn on 09.2011 お産図書館   0 comments
かつて『紙REBORN』でインタビューさせていただき、私が『未妊ー産むと決められない』を書いたときに大いにヒントをいただいた生物学者・本川達雄先生の久々の新刊です。NHKラジオ第2放送で放送されたものをまとめたそうです。

今までの著書も難解ということはないですが、今回の語り口は本当に軽快で、しかも内容がとても濃いという凡人にはとてもまねのできない素晴らしいものでした。

ベストセラーだった「ゾウの時間、ネズミの時間」で主題にされた時間の問題だけではなく、本川先生は生きものの身体、生命維持装置のデザインをあらゆる角度からサイエンスしていき、その知性には圧倒されます。しかも、その表現はことごとくユーモラスで愛らしいです。

本川先生がさらにスゴイところは、その知識をもって人間の作っている文明や社会システムにぐいぐいと迫っていくところです。生物から得られた数値や理論と文明、そこには宇宙の同じ法則が働いているはず。人もふくめ、すべては宇宙の一部だし、また、一部の中に宇宙がある。

それならば、文明が進めてきた加速化、巨大化、大量化の危険は本当に深刻なはずです。本川先生の研究人生がギューッと詰まったこの贅沢な一冊は、震災を経た今こそたくさんの人に読まれなければ。  

(河合 蘭)

●『生物学的文明論』 本川達雄著 (新潮新書) 740円(税別) 2011年6月刊

生物学的文明論
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